ABOUT

気候変動は遠い未来の起こり得る出来事ではありません。近年、それは皮膚感覚で感じ取れるようになり、私たちの生活のありとあらゆる場面に影響をもたらすようになりました。最近、ようやく世界中の自治体が気候非常事態宣言を出すまでに至りましたが、日本を含めた国際社会の応答は後手後手に回っているのが現況です。

このような情勢下において私たちが大切にしたいと考えているのが「教育」です。もちろん技術革新や法的規制などの努力は重要です。しかし、そうした努力は持続可能な未来に向けた知識や技能、価値観の教育があってはじめて結実すると言えましょう。

それでは、それはどのような教育なのでしょう。このホームページでは国際的なトレンドを踏まえつつ、学校や地域での学習や組織運営に役立ててもらえるように国内外の「気候変動教育(Climate Change Education)」の情報を紹介しています。それは、気候変動や温暖化のメカニズムを教えるのに特化した学習というよりも、私たちの日常の暮らしにかかわるエネルギー、食、ファッション、ゴミ(廃棄物)、消費、お金の仕組みなどに関する幅広い学びの体系です。

現代世代が気候変動を本格的に経験する人類最初の世代であり、最後の世代になるかもしれないと表す人もいますが、どのような情勢においても、子どもや若者たちが希望をもって暮らしていけるように教育や学びの環境を整えていくことが私たちの務めであると思うのです。

気候変動教育研究会・世話人:永田佳之

研究室の紹介

私たち聖心女子大学大学院永田佳之研究室は、
「教育とは何か」という根源的な問いとともに研究を行っています。
主に以下の4つの研究領域に取り組んでいます。
・ESD/気候変動教育
・国際理解教育/多文化共生
・オルタナティブ教育/ホリスティック教育
・国際比較教育
気候変動教育は従来の教育とは根幹を異にする手法が求められています。
近代の教育そのものを問い直し、新たな教育のあり方を紡いでいく研究室です。

アクセスマップ

〒1500012 東京都渋谷区広尾4-3-1 聖心女子大学内
問い合わせ先:nagata.event@gmail.com

世話人紹介

永田佳之

聖心女子大学現代教養学部教育学科教育学専攻教授/聖心グローバル共生研究所副所長、アジア学院評議員、ユネスコ/日本ESD賞国際審査委員会委員などの他、子どもの権利を守るNPO法人フリースペースたまりば理事、日本国際理解教育学会副会長などを務める。

著書に『新たな時代のESD:サスティナブルな学校を創ろう―世界のホールスクールから学ぶ』(明石書店)、『気候変動の時代を生きる―持続可能な未来へ導く教育フロンティア』(山川出版社)、科学研究費助成事業報告書「気候変動と教育に関する学際的研究―適応と緩和のためのESD教材開発と教員研修―」ほか。

永田佳之研究室

執筆メンバー紹介

ここでは、このプラットフォームを作成したメンバーを紹介します。
以下は、簡単ではありますが、所属のほか、現在取り組んでいることや気候変動に寄せた一言メッセージです。

  1. 安齋麻友子
  2. 聖心女子大学大学院博士前期課程人間科学専攻教育研究領域在学中
  3. ユネスコが推進する価値教育について学んでいます。
  4. 生活の中に喜びを。
  1. 岡田英里
  2. 聖心女子大学2020年卒
  3. Always learn something new! 政治、教育、気候変動、これからの世界...日々考え学んでいます。
  4. 地球を想う行動は時間も労力も要しますが、それ以上に幸せや喜び、感謝の気持ちが生まれます。皆さんは何から始めてみたいですか?
  1. 神田和可子
  2. 聖心女子大学大学院博士後期課程人間科学専攻教育研究領域在学中
  3. ESDにおける変容的学習の研究やスリランカで環境に関するユースプロジェクト(JICA草の根技術協力事業)に取り組んでいます。
  4. 日々の暮らしの中で、人と地球とつながる体験を♧
  1. 本川絢子
  2. 聖心女子大学大学院博士前期課程人間科学専攻教育研究領域在学中
  3. 『スモール・イズ・ビューティフル』で知られるE. F. シューマッハーの思想について研究しています。
  4. 地球と、他者と、自分自身に非暴力的に。

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