IPCC 1.5℃特別報告書

IPCC 1.5℃特別報告書
2019年10月
発行:IPCC

私たちは、過度な恐れは禁物ですが、適切に恐れ備えることを大切だと考えています。あと10年が勝負…とよく言われますが本当でしょうか。私たちの研究室で重視しているレポートが「IPCC 1.5℃ 特別報告書」です。本報告書によると、早ければ2030年にパリ協定の「1.5度目標」が突破される可能性があり、そうなると後戻りできないほどに壊滅的な気候危機に見舞われる可能性が示されています。1.5度未満に抑える場合と、2.0度に抑える場合とで自然災害の被害が異なってくることや、パリ協定で共有された各国の目標は達成したとしても3度の上昇が見込まれることなども重要な指摘です。

なお、「IPCC 1.5℃ 特別報告書」に関しては環境省および地球環境戦略研究機関(IGES)から次の邦訳・解説版が刊行されています。以下よりご参照ください。

・概要(環境省)
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/6th/ar6_sr1.5_overview_presentation.pdf

・ハンドブック(IGES)
https://www.iges.or.jp/jp/publication_documents/pub/policyreport/jp/6693/IGES+IPCC+report_FINAL_20200408.pdf

・1.5℃ライフスタイル:脱炭素型の暮らしを実現する選択肢(日本語要約版)(IGES)
https://www.iges.or.jp/en/pub/15-lifestyles/ja

・特別報告書『1.5°Cの地球温暖化』(SR15)政策策定者向けの要約(英文)
https://www.ipcc.ch/sr15/

 文責: 永田佳之

TAG