図書『ハチドリのひとしずく―いま、私にできること 』

2005年
出版:光文社

中南米や北米に棲息するハチドリはハチのようにお花の蜜を吸い、ブンブン音を立てるため、英語ではハミングバード(Hummingbird)と呼ばれています。ブラジルポルトガル語ではベイジャフロール(Beija-flor)と呼ばれ、「お花にキスをする」という意味になります。とてもかわいい鳥です。

本書はそんなハチドリが主人公となる、南アメリカの先住民に伝わる17行の物語です。イラストはカナダ・ハイダ民族のアーティストによるものです。

気候変動というと、とても太刀打ちできない大ごとのように捉えられる傾向にありますが、一人ひとりの努力なしには問題の解決には至りません。本書には、世界の現状や身近でできるアクション、そして地球サミットでスピーチをしたセヴァン・カリス=スズキさん、坂本龍一さんほか、世界のエコロジスト16人の「私にできること」が掲載されています。監修者の辻信一さんはじめ、本書に寄せられている言葉の数々には、私たちの暮らしのあり方を問うようなメッセージが込められています。

「いま、私にできること」のアイデアに出合えるかもしれません。

文責:神田和可子

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