近年、欧米を中心に気候変動教育の実践校は増加傾向にあります。例えば、イタリアでは2020年9月から気候変動を必修科目として義務づけることになりました。日本国内においてもユネスコスクールのネットワークを活かして、2016年から2018年の2年間、25カ国の国々と国際協働学習が実施されてきました。しかし、日本国内の教育現場においては気候変動が切迫した課題であるという認識は共有されているとは言えない状況です。
栃木県那須塩原市にあるアジア学院では、これまで気候変動に関する学習が行われてきました。2019年度にはその実践をもとに論文を執筆しました。アジア・アフリカ・中南米・太平洋州の農村地域の学習者を対象に、学習者の価値観・行動・ライフスタイルの分析やESDの知見に基づいた講義、社会情動学習を用いた実践を行いました。本論文はアジア学院紀要「euodoō (ユオードー)土に生きる未来学」の4号に掲載されています。ご関心のある方はぜひご覧いただけたら幸いです。
文責: 神田和可子